大ヒットした映画や第二期のアニメも始まり、社会現象にもなっている鬼滅の刃とはどんな物語なのでしょうか。
漫画を読んだりアニメや映画を見たことがない人でもその大筋が分かるような解説と、見所や敵ながら魅力的なキャラクターについても触れていきます。
鬼の始祖を退治する話です
鬼滅の刃はそのタイトルからも想像が付くように、鬼を退治する話です。主人公の竈門炭治郎の一家が妹の禰豆子を除いて全て鬼に惨殺されてしまったところから物語は始まり、その仇を討つ為に鬼殺隊という鬼と戦う組織に入ります。そこで仲間とも出会い、お互いに腕を磨いて鬼と戦っていくという流れでストーリーは進みます。
ここで言う鬼とは、始祖である鬼舞辻無惨のみが増やすことができる生物で、元は全て人間です。心の傷を抱えた者などが鬼舞辻によって選ばれ、自分の野望の為に使われている存在ですが、個々性格は様々で、中には鬼でありながら、正々堂々とした戦いを挑んでくる者も居ます。
鬼は切り刻まれようと、手足を切断されようと、燃やされようと死ぬことはなく、すぐに回復してしまます。鬼になった時点から老いることもなく、病気になることもありません。
ですが、弱点が2つだけあり、1つは太陽の光を浴びるとたちまち体が崩壊して死んでしまう為、活動できるのは屋内や夜間だけに限られます。もう1つは鬼殺隊の持つ日輪刀という武器で、これで首(に相当する部分)を斬られると回復ができずそのまま死んでしまいますが、首以外の部分は切断してもすぐに回復することができます。よって、鬼殺隊は常に鬼の首を狙って戦っています。
鬼殺隊の最終目的は鬼舞辻無惨の殺害で、それによって全ての鬼が滅びると同時に炭治郎を含む多くの鬼殺隊員が家族や親友などの仇を討てることになるからです。
いくつもある呼吸が魅力の1つです
鬼はそれになった時点で人間だった頃より格段に力が強くなっています。その為、まともに戦って人間が勝てる存在ではありませんが、鬼殺隊の隊員は基本的に全集中の呼吸というものを会得しており、それによって本来以上の力を出して鬼と互角に戦うことができています。
この呼吸には種類があり、各キャラクターがそれを使う場面が物語を通しての魅力です。主人公の炭治郎は水の呼吸、その仲間の善逸は雷の呼吸といったように、使う呼吸によって技が異なり、それを出す場面が特にアニメでは豪快なエフェクトを伴って表現される為、見所となっています。
この各種の呼吸は鬼殺隊だけが使えるという訳ではなく、一部の鬼も使ってきます。鬼舞辻無惨に一番近い上弦の壱というポジションに位置する黒死牟の技は、月の呼吸という独自の呼吸を使い、鬼舞辻を除いた最強の鬼として鬼殺隊の前に立ち塞がります。
覚えておきたい用語とは?
鬼滅の刃を語る上で、「全集中の呼吸」や「日輪刀」(にちりんとう)は欠かせないワードになりますが、その他にも覚えておきたい用語がいくつかあります。
まずは「鬼殺隊」の最高の位になる「柱」(はしら)です。鬼殺隊にはこの柱を含めて11の階級があり、柱の階級は9人しか存在しません。使う呼吸によって呼び方があり、炎の呼吸を使う煉獄杏寿郎は「炎柱」(えんばしら)、水の呼吸で炭治郎の先輩に当たる富岡義勇は「水柱」(みずばしら)と呼ばれています。柱はいずれも歴戦の猛者でとても強く、炭治郎も何度もその柱に助けられています。
鬼殺隊に入るには、基本的にまず「育手」(そだて)に剣技を学び、「最終選別」を突破しなければなりません。育手は引退した元柱だった人間で、炭治郎のそれは鱗滝左近次という元水柱です。
そして、鬼の始祖である無惨は「青い彼岸花」を探すのが最大の目的で、その為に鬼を増やして捜索させています。その理由は、それによって太陽の光を克服できると考えているからで、これもこの物語のおいて覚えておくべき言葉であり、重要の要素の1つです。
また、鬼にも先に挙げた上弦の壱など位が存在し、その上弦の壱が鬼舞辻以外では一番強く、上弦の陸(ろく)までが「上弦の鬼」、その下が下弦の壱となり、こちらも陸まであり、「下弦の鬼」と呼ばれています。これらの12体以外の鬼はそれほど強くありませんが、普通の人間ではまず倒すことはできません。鬼にもそれぞれ名前が付いていますが、全て鬼舞辻が決めた名前で、人間だった頃の名前とは関係のないものとなっています。
まとめ
鬼滅の刃は実際に漫画を読んだり、アニメや映画を見ないとその全貌まで理解するのは難しいですが、少しはどんな物語なのかが見えてきたと思います。
何も知らない状態では話に全くついていけないと思いますが、ここに挙げた内容を覚えておくだけでも少しはそれに入れるようになるでしょう。